2017 – Portland, United States

Artist-in-Residence, End of Summer.
Photos from the Open Studio Exhibition at Yale Union, Portland, Oregon, US.

This is one set of work that was made by having an interview with a Cambodian woman who have lived in Portland since 1970s. She talked me about her life, her family, and what helped her to overcome her hard experiences.There are four pieces in one space to represent the story of the living of the Cambodain woman. From her words, I picked up three Cambodian sayings and made three works. These sayings were taught to her by her father, and she had those sayings in her mind for all these years in the life in the United States. And also, from the episodes of her life in US, I decided to write one short story and made one work to represent it.Materials for the works are mostly picked up from the ground of residencial areas in Portland. As I stayed in Portland, I gradually found out that people often like vintage or used stuffs for their livings. And that made me curious about the difference between ‘vintage’, ‘used’, ‘scrap’ and ‘trash’. So I decided to make the trash become something meaningful by oraganizing it with the stories that I was told by the woman.

 ポートランドでは、1970年代にカンボジアからやってきた女性にインタビューを行った。彼女やご家族のこれまでの大変な経験や、乗り越えてきたことなどをお話し頂いた。そのお話を元に4つの作品を制作し、滞在の最後のオープンスタジオにおいて、ひとつながりの作品として展示した。
 それぞれの作品は、3つののことわざと、1つの短いお話を元に制作している。3つのことわざは、彼女がカンボジアの父から学びアメリカに来てからも大事にしていた言葉で、1つのお話は、彼女のアメリカでの経験を元に私が書いた短文である。
 作品は、主にポートランドの住宅地で拾ってきたものを素材としている。ポートランドでは、「中古のもの」を愛用する人々が多い。ヴィンテージと呼ばれるものから、リサイクルショップのもの、集められた廃材、そしてたった一つのさびたボルトまで、幅広く、感じがいいという理由だけで集められたものが店に並ぶ。「ヴィンテージ」から「クズ」までの境界のあいまいさは面白く、拾ったごみを、何らか意味あるものへと変化させてみたいと考えた。
 展示に際しては、3つのことわざをカンボジア語(アルファベット表記)で印刷して配布し、対応する英訳をキャプションとして設置した。丸を使ったキャプションデザインは、インタビューした女性が作った、カンボジアの詩のテキストを元としている。カンボジアの詩の構造は複雑で、40パターン以上あり、彼女はそれをアメリカで教えるために独自のテキストを制作していた。それは彼女にとって重要なライフワークであるようだった。彼女が詩の韻踏みの構造を記号化した〇の並びを、私は二か国語を行き来するキャプションに用いた。それによって、〇を二つの言語をゆるやかにつなぐ緩衝材とすることを試みている。